高専の良し悪し
僕は高専卒です。
学校の中で一番新しい学科で、最先端の情報教育が受けられるらしいです。
どこの高専かはここには書かないけど聞かれれば普通に答えるのでTwitterとかで聞いてください。
高専に進学してよかったか -> Yes
パソコンが好きだったな〜というのと普通の勉強が嫌いだったな〜という気持ちがあって、高専だったら好きなこと学べるのかな〜と。
入ってから知ったけど結局歴史も生物も古典も普通にあった。
大学受験
あと中学で進路考えてる時点で大学受験が嫌すぎた。中学からの進路考えてる/勉強してる時点ですでに嫌気が指していたからもっと勉強しないといけない(というイメージの)大学受験とかまともな事にならないと確信していた。18歳になろうかという一年を大学受験のための勉強に潰されなくて済んだのでこの点については特に高専を選んで大正解だったと思う。
自分のパソコンが当たり前に持てた
プログラム書くしレポートも書くのでノートPCを買ってもらった。
多分普通の高校行ってたらそんなもん無かったと思う。うちは裕福ではない。
寮に入った
僕がいた高専は1年生は全員入寮する決まり(2年め以降は自分で決められる)だったので初めて親元を離れて暮らした。寮には2年いた。
中学の頃は家庭のごたごたがあってあんまり家に居たくなかったので、めちゃめちゃ早く登校して7時には学校にいたりしたし、それくらい家に居たくなかったので寮に入りたかった。
寮ではいいことも悪いことも学んだしまあまあ有意義だったと思う。
高専の教育に満足か -> No
中学生向けの学校案内パンフには「これからは情報が〜最先端の教育が〜」みたいなことをいっぱい書いてあったからまんまとそれに釣られたなという感じ。どこが最先端やねんという感じ。
歴史も生物も古典もある
暗記系の科目がとにかく嫌いだったし意味ないと思ってたので普通の高校でそんなんやりたくないから高専選んだというのもあって、入学して時間割が配られた時にそれらの嫌い科目がそこにいた時はまあまあ衝撃だった。
基礎が大事マンしかいない
基礎が大事なのは大いにわかるが結局基礎しか教えてないじゃないか。
プログラミング全然最先端じゃない
プログラミングを教えるのも基礎が大事マンなのでプログラミングとはこういうものである、逐次分岐反復である、みたいなのしか教えてもらった記憶が無い。
1年次でC、2年次でC++やったけど、C++はprintfがcoutになっただけみたいなコードばっかりだったし、作ったものもレジとかじゃんけんゲームとかとにかくモチベーション全然上がらないものばっかり。
本1冊で全部学べそうな薄い内容だった。
他の学科ではJavaとかPerlとかやってたみたいで、そっちが羨ましくてしょうがなかった。
高専卒で就職してよかったか -> Yes
学校にいたとき
僕がいた学科では半分くらいが就職して半分くらいが大学3年に編入してった。
これは多分どこのも一緒なんじゃないかな〜と思うんだけど、高専って地元企業と仲良しこよしなので、地元就職狙うんだったら最強な気がした。地元の企業のおじさんが体育館に集まって会社説明するみたいなイベントも学内でやった。選ばなければ就職できないことはまず無いと思う。
でも僕は東京に出たかったので地元でブイブイ言わせてる学校ネームみたいなのはクソほども役に立たない。わかりきってること。
就活のときまだ18歳というのがまあまあ目立ててよかったと思う。
高専の使命は多分地元の企業に便利に使える若い学生を誘導することなので、学校と縁もゆかりもない東京に出ていこうとするような奴は学校的にはどうでも良かったんだと思う。勝手にやれば〜って感じ。
地元就活組は最終学年が始まる春くらいにようやくそれっぽい企業研究はじめて先生にあてがわれた会社に吸い込まれていったけど、自分でやりたいこといきたいところがちゃんとあるなら学校の流れに乗っかってると確実に失敗する。
就職率を売りにしている高専だから、就職留年とか進路未決定のまま卒業とかそういう不名誉な生徒は許されず、自力で就活に失敗したら地元の工場で作業員として労働力その1になるだろう。
就職してから
働き出して1年と4ヶ月くらい経つが、進学じゃなくて就職を選択したのは正解だと思う。
同期はみんな年上だし、今年入ってきた後輩も全部年上だからたまにやりづらい時はあるけど、学生やってた頃よりは普通に毎日楽しい。
業界的にも、まさに学歴より実力という感じなので、2年学ぶか、2年働くかはどういう仕事するかにもよるだろうけど僕は働く方を選んだ。
高専をおすすめするか -> No
僕はたまたま運が良かっただけだと思っていて、中学の段階で工業に絞って選択肢を狭めるよりも、普通に高校に行ってそこでもう少し勉強して、それから大学でやりたいことをやればいいと思う。
教育の質は、間違いなく大学よりは低い。
中学生の皆さん、頑張ってください。
現役高専生のみなさん、まあ頑張ってください。